わかっていてもやめられない
- こころのケアラボ仙台
- 2022年4月13日
- 読了時間: 2分
行動と反応としての記憶
わかっていてもやめられない行動や反応は
神経生物学的に理解すると、その記憶は非常に複雑な現象です。
出来事の明白な記憶がある人もいれば
ほとんど、まったくない人もいます。
その行動、反応は
出来事の感情、自律神経系の興奮、筋肉と身体の記憶、認知の歪み、内臓の記憶、触覚、嗅覚、視覚、聴覚の記憶など
潜在的な記憶の場合もあります。
これらは
手続き的な条件付きの学習によって
記憶されています。
手続き記憶は習慣化する潜在記憶と非言語の記憶で構成されています。
自転車に乗ったり、車を運転したり
人に対してどう反応するかなどの社会的な行動などもこの記憶です。
わかっていてもやめられない行動や反応が手続き記憶と認識されない限り、いまここでの自分でコントロール出来ません。
なにかしらが引き金となって
身体は反応し、前頭前皮質は遮断されます。
そうすると現在と過去を区別する機能が使えません。
自分でコントロールできず
その行動、反応に振り回されてしまいます。
ただ、これらの反応、行動は
過去にはそうするしかなかったものです。
その過去と現在を統合を
私はIFSという療法で手助けしていきます。
そうすることで
自己信頼を獲得でき
どうしてもやめられないクセを
俯瞰で見れるようになり
自分で対応できるようになります。
スペシャリストが治すという上下関係ではなく
自分のスペシャリストになれるように
手助けしていきます。
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